平成史
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平成史

ISBN: 9784582859089
著者: 保阪 正康
出版社: 平凡社
レーベル: 平凡社新書
ページ数:
出版日: 2019-03-18

内容紹介

平成は後世どのように総括されるか。政治の劣化、オウム真理教事件、天災と人災……。 その始まりでバブル崩壊に直面し、長く続く経済停滞はこの時代に暗い影を落とす。 だが、「停滞」や「閉塞」といった言葉だけで、平成は語られるものなのだろうか。 昭和との因果関係をふまえ、平成という時代の深層を読む。 《目次》 序章 天皇の生前譲位と「災害史観」 天皇による「国民統合」の呼びかけ/捨て身の戦い/〈平和勢力〉としての天皇 五五年体制の終焉がもたらしたもの/昭和の政治のツケ/小選挙区制の欠陥 大正と昭和の因果関係/平成の災害史観 第一章 世界史の中の「平成元年」 元号は“句読点”/昭和天皇の死と冷戦終結/ソ連崩壊後のモスクワで見たこと 「昭和」に殉じた者たち/昭和と平成、それぞれのキーワード 天皇が示した自らの役割 第二章 天皇が築いた国民との回路 天皇が置かれた状況の苛酷さ/国民に発した問い/昭和天皇との間で交わされた伝承 「軍人がバッコして大局を考えず」/海外への追悼と慰霊の旅/平成からの託言 継承に向けた準備/元残留日本兵家族との会見/象徴天皇としての務め 韓国とのゆかり/歴史に向きあう姿勢 第三章 政治はなぜ劣化したか 小選挙区制導入がもたらしたもの/政治の劣化を示す予兆/「村山談話」の歴史的意味 歴史修正主義の跋扈/「自虐史観」という言葉/小泉純一郎の論法と発想 二元論的な政治指導者/平成の政治家は何を土台に据えているか 第四章 〈一九九五年〉という転換点 昭和の清算/変質した青年の反抗の姿/オウム事件とは何だったのか 王国における暴力装置/平成の最大の教訓/機械文明の極致への入り口 戦後民主主義を肌で学んだ指導者たち/平成における死生観/延命医療の本質 誰にも看取られることのない死/時代に補助線を引いた西部邁の自裁 「社員は悪くありません」/バブル期の意識/経済大国という空念仏 第五章 事件から見る時代の貌 “ひきこもり”という時代の病/犯罪の目的が変わった/神戸連続児童殺傷事件 光市母子殺害事件/「人を殺してみたかった」/〈戦後〉はなぜ死んだのか 第六章 胎動する歴史観の歪み 民主党政権とは何だったか/生かされなかった太平洋戦争時の教訓 「デモクラシーの後をファシズムがついてくる」/ナショナリズムのあり方 深刻な時代の胎動/日本は「右傾化」したのか 終章 平成の終焉から次代へ 「おことば」に加えられた能動的な表現/新しい天皇制確立の機運 先帝との関係性でつくられる新たな天皇像/「天皇の二重構造」をいかに防ぐか 大正末期に生まれた奇妙な空間/関東大震災から広がった虚無感 貞明皇后の被災地巡り/天皇を見つめる国民の目 あとがき 関連年表